乳がん術後の下着の選び方について
こんにちは。今回は乳腺外科看護師・医師による乳房手術後の下着の選び方についてのご紹介です。
乳がん術後の下着やパッドには外見を整えるだけではなく、
治療方法や経過に合わせて、下着やパッドを選んでいきましょう。
下着について
手術後にワイヤー入りのものや胸を締めつけるタイプの下着を使用すると、皮膚や傷への刺激が強く、痛みやむくみの原因になってしまう可能性があります。
また手術後には、背中に手を回しにくくなる事があります。その場合、 後ろのホックを止めるタイプのものは使いにくい事がありま す。ご自身の術後の状態に合わせた下着選びを行いましょう。
①手術後1ヶ月
・前開きでノンワイヤータイプの下着やカップ付きのキャミソールな
・病院で紹介されている術後用の下着もありますが、
②手術後1ヶ月後以降
・皮膚や傷の状態に合わせて、
補正パッドについて
手術によりお胸に左右差がある場合は、 補正パッドを使用しましょう。 左右差があると体のバランスが崩れてしまい、 歪みや肩こりなどの原因になる可能性があります。 手術後の経過に合わせて、形・大きさ・ 重さなどをみて調整していきましょう。パッドはそれぞれ組み合わせて使用することも可能です。
パッドの種類について
①綿、ウレタン、スポンジ(手術後1週間以降から)
・シリコンより安価
・洗える
・重さがなく、軽い
②シリコン(手術後1ヶ月後以降から)
・感触は乳房に近い
・重さがある
・通気性はない
③ジェル(手術後1ヶ月以降から)
・形をある程度変化させることができる
・通気性はない
以上、経過をみながらご自身に合った下着・
また、必ずしも市販のものを新しく購入する必要はありません。
高価な術後補正下着は、術後早期に焦って購入せずに、
なにかご不明点がございましたら乳腺外科看護師にお気軽にお聞き下さい(^^)何かお手伝いできればと思います。
治療中に気になる症状や不安なことなどがある場合、主治医にご相談下さい(当院診療時間:月ー土9-18時 乳腺外科・産婦人科・皮膚科(火曜日))
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