手足症候群について
2022.10.17
抗がん剤や分子標的薬によって手足症候群を生じる場合があります。
熱や赤み、痛みを感じることもあり重症化すると水疱やびらんができ潰瘍となることもあります。症状のある時は早めに皮膚科を受診してください。
・手足症候群の重症度と治療について
Grade1
痛みはない 皮膚の変化(赤み 浮腫 角質増殖)のみ
(ケア) 保湿剤の外用 角質除去
ウオノメ タコの処置
Grade2
痛みを伴う 皮膚の変化(角質剥離 水疱 出血 角質増殖)身の回り以外の日常生活動
作の制限
(治療)ステロイド外用薬
創傷被覆材による処置
Grade3
痛みを伴う 高度の皮膚の変化 身の回りの日常生活動作の制限
(治療)ステロイド外用薬
創傷被覆材による処置 原因薬剤の休薬
・手足症候群発症予防のケア
(入浴)
シャワーやお風呂の温度はぬるめにしましょう
入浴後は保湿クリームを塗りましょう
(肌・爪)
皮膚を清潔に保ち保湿を忘れず 爪の手入れを行いましょう
足の角質が厚くなっているときやタコがある場合にはフットケアを行っておきましょう
(靴下)締め付けの強い靴下はやめましょう
(靴)サイズの合ったやわらかい靴を履きましょう
中敷きを利用してクッションで保護しましょう
(歩行)
長時間の歩行を避けましょう
重症化するとQOLが低下してしまいます。症状に気づいたら早めに皮膚科を受診してください。