子宮頸がんワクチン接種
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子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)に持続的に感染することで発症する恐れのある病気です。
HPV感染はおもに性交渉によって起こりますので、初めて性交渉をもつ前にワクチンを接種することが推奨されています。
17歳になるまでに4価HPVワクチンを接種することで、浸潤子宮頸がんのリスクが88%低下した、という報告があります。
横浜市では小学校6年生から高校1年生相当の女子へ定期接種ができます。定期接種対象のワクチンはサーバリックス(2価ワクチン)とガーダシル(4価ワクチン)です。
当院ではガーダシルとシルガードを接種することができます。
ワクチンの違い
サーバリックス | ガーダシル | シルガード | |
対象となるHPV | 16/18型 | 6/11/16/18型 | 6/11/16/18/31/33/45/52/58型 |
接種間隔 | 0、1、6か月(計3回) |
0、2、6か月(計3回) |
0、2、6か月もしくは0、6か月 |
定期接種 |
定期接種 |
定期接種 |
※HPV6・11型は尖圭コンジローマの原因の約90%を占めると報告されています。
※HPV16・18・31・33・45・52・58型は子宮頸がんに関連が深いハイリスク型のHPVの一部です。
HPVワクチンは痛みの頻度が高いワクチンです。
接種の痛みや緊張のため、血管迷走神経反射がおこり失神することがあります。接種後30分は経過観察が必要です。
ワクチン接種によるリスク
接種後にみられるおもな副反応は注射による痛み、接種部位の腫れや痛み、発熱などが報告されています。
まれにおこる重篤な副反応として、じんましんや呼吸困難(アナフィラキシー)、手足の力が入りにくい、意識障害や頭痛嘔吐などが報告されています。
因果関係があるかわからないものも含め、ワクチン接種後に生じた症状として報告されたものは接種1万回あたり約10人です。