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経腟超音波とは(子宮がん検診・子宮頚部細胞診との違い)

2025.04.06

経腟超音波とは

子宮がん検診には子宮頸部細胞診・経腟超音波の主に二つの検査が行なわれ、そのほかにも子宮内膜細胞診があります。それぞれの検査の目的があり今回は経腟超音波についてお伝えしたいと思います。

経腟超音波検査(経腟エコー)は、内診だけでは発見が難しい小さな病変を早期に発見する可能性を高める重要な検査です。卵巣が腫れていても自覚症状がないことが多いため、症状の有無にかかわらず、すべての女性に受けていただきたい検査です。

この検査では以下のような情報を確認することが可能です:

  • 子宮の向きや大きさ、子宮奇形
  • 子宮内膜の状態やポリープの有無
  • 子宮筋腫の有無、大きさ、位置
  • 卵巣の性状
  • 卵巣腫瘍の有無やその性状

さらに経膣エコーを実施することで、内診ではわからない小さい病変も早期に発見する可能性が高まります。卵巣や子宮の奥の病気は自覚症状が出ないことが多く、病状の早期発見のためには経腟超音波検査は欠かせない手段となっています。

子宮頸部細胞診との違い

子宮頚部細胞診は子宮頚部の細胞を採取し、子宮頚がんの早期発見や前がん状態の診断を目的とした検査です。この検査では、子宮頚部の細胞に異常がないかどうかを顕微鏡で調べます。子宮全体や卵巣を検査する経腟超音波検査と異なり、子宮頸部の細胞そのものの検査です。

 

多くの自治体の公費でおこなわれる検査は子宮頸部細胞診のみの検査で横浜市では今年より30-60歳の子宮がん検診は5年に1度の子宮頸部細胞診検査となりました。

当院では病変の早期発見・早期治療のために1年に1度の子宮頸部細胞診と経腟超音波検査をお勧めしています。

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