ブライダル検診
PRE-MARITAL-CHECK-UPブライダル検診(ブライダルチェックとも呼ばれます)では、結婚を控えた女性が安心して結婚生活に入るための、女性の生殖器や健康に関するさまざまな検査や相談を行います。女性の健康を維持し、将来の出産や家族計画に備えるため結婚準備として勧められるものです。
①婦人科検診
子宮や卵巣の状態を確認します。経膣エコーや内診・問診が行われます。
②子宮頸がん検診
子宮頸がんの早期発見を目的とした検査です。
③性感染症検査
性感染症の検査です。
- ③-1 性感染症おりもの検査(クラミジア、淋菌、トリコモナス) 性行為を通じて感染する可能性がありますが特に症状がない場合もあります。早期に発見し、治療を行うことが重要です。尿検査や膣の分泌物を調べるための検体を取ることで検査が行われます。検査結果が陽性の場合、適切な治療を提案します。
・クラミジア(Chlamydia trachomatis):
症状: 症状がないことが多いですが、ある場合には尿道炎、膣炎、下腹部痛などがみられます。
・淋菌(Neisseria gonorrhoeae):
症状: 尿道炎、膣炎、喉頭炎などが起こることがあります。
・トリコモナス:
症状: おりものが増えたり、外陰部に強いかゆみが出ることがあります。排尿時の痛みがあることもあります。
- ③-2性感染症血液検査(梅毒、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)、B型肝炎、C型肝炎) ・梅毒(Syphilis):
梅毒の検査には、梅毒血清試験と梅毒トレポネーマ抗体検査があります。
・HIV(ヒト免疫不全ウイルス):
HIVの検査には、抗体検査とウイルス遺伝子検査(核酸増幅検査)があります。
・B型肝炎(Hepatitis B):
B型肝炎の検査には、HBs抗原(Hepatitis B surface antigen)検査が一般的です。
・C型肝炎(Hepatitis C):
C型肝炎の検査には、抗体検査とウイルス核酸検査があります。抗体検査は血液検査で行われ、陽性の場合、ウイルス核酸検査が追加で行われることがあります。
④そのほかの感染症検査
風疹/麻疹/トキソプラズマなど妊娠を考える時に必要な感染症の検査です。
これらの感染症は胎児に対して影響を及ぼす可能性があるため、妊娠前の検査をおすすめします。検査をおこない治療を行うことで、健康な妊娠および赤ちゃんの誕生をサポートできます。
- ④-1 風疹検査(Rubella): 風疹は特に妊娠初期に胎児に影響を及ぼす可能性があります。もし風疹に免疫がない場合、妊娠前のワクチン接種を推奨します。
- ④ー2 麻疹検査(Measles): 麻疹もまた妊娠中に胎児に影響を及ぼす可能性がある感染症です。妊娠前に麻疹の予防接種を受けたか、または麻疹に対する免疫があるかどうかを確認します。必要時にはワクチン接種を推奨します。
- ④ー3 トキソプラズマ検査(Toxoplasma): トキソプラズマ感染は通常は軽症ですが、妊娠初期に感染すると、胎児に重篤な影響を及ぼす可能性があります。トキソプラズマ感染の有無を確認するために、妊娠前の検査をおすすめします。
⑤甲状腺ホルモン検査
甲状腺から分泌されるホルモンであり、女性の月経や妊娠や妊娠の継続にも影響を与えます。甲状腺ホルモンには下記の数種類のホルモンが含まれます。
・甲状腺刺激ホルモン(TSH):
脳の下垂体から分泌され、甲状腺を刺激して甲状腺ホルモンの産生を促します。
・甲状腺ホルモン(T3およびT4):
これらは甲状腺から分泌され、基礎代謝率やエネルギー代謝に影響を与えます。
甲状腺ホルモンに異常がある場合、内分泌学の専門医による治療が必要になる場合があります。
⑥AMH(抗ミュラー管ホルモン)
妊娠を考える時に参考となる検査です。 AMH(抗ミュラー管ホルモン:Anti-Müllerian Hormone)は卵巣で産生され、卵巣の卵胞(卵子を含む小さな袋状の構造)の数を示します。AMHの測定は、女性の卵巣予備能力を評価するのに役立ちます。
ブライダルチェック基本セット
子宮頸がん検査:
子宮頚部の細胞を調べる検査です。
経膣超音波検査:
子宮全体、卵巣の状態を超音波でみる検査です。
性感染症おりもの検査:
膣内の菌のバランスを見る検査です。性感染症の淋菌・クラミジアをチェックします。
採血:
女性の妊娠や妊娠の継続/出産に影響するホルモンや感染症の項検査です。
・麻疹・風疹
・トキソプラズマ
・HIV,梅毒、B肝、C肝
・甲状腺ホルモン
・AMH(卵巣内に残る卵の数の目安になります。)
- 費用55,000円(税込)